『フェルマーの最終定理』で有名なサイモン・シンの著作、『宇宙創成』上・下巻を読んだ。
古代ギリシャ人が、どうやって地球の大きさを測ったかに始まり、現代のビッグバン・モデルに行き着くまでの宇宙論史、みたいな本でしたがこれがすごいのなんの。
特に上巻の、地球の大きさを測った後→月の大きさ→月までの距離→太陽までの距離→太陽の大きさを測る、の流れが各時代を経る毎に一本の線で繋がっていく様と、天動説→地動説への変遷、アインシュタインの特殊相対性理論の解説あたりが圧巻でありました。
相対性理論なんかは、この本を読んでやっと理屈がわかりました。
今まで、ひも理論やなんかの本を読んでも、さっぱり意味がわからなかったのに。
他にも、「赤方偏移」「紫外線・赤外線」「核融合」など、宇宙論の本に出てくる言葉の意味も、やっと理解できました。
むしろ、何で今までわかりやすく説明してくれる本が無かったんかと。
「大昔、ビッグバンって大爆発で宇宙が始まったらしいけど、どういうこと?」ぐらいの知識レベルの人が読むと最も楽しめるかもしれない。
読み終えた後、みんなに説明してまわりたくなる事ウケアイ。
合掌